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非日常を求めて

秋田県美郷町長 松田知己

柚月裕子さん。ご存知の方も多いと思います。最近、気になる作家の一人です。すべての作品を読んでいるわけではありませんが、作品に通底している「人」に対する姿勢に好感を持ちます。

先日、その方のインタビュー記事をある機関誌で読みました。読まれた方も多いと思いますが、「取材のためにふらっと旅に出ては、五感をフルに使ってその街を吸収し、作品に生かす」とのこと。記事を読んで私は、「五感を使って」という部分に特に共感するとともに、改めて旅の意義を考えさせられました。

旅には目的を持つ旅と、目的を持たない旅があります。共通するのは「意識の解放」ではないかと私は思います。意識の解放は言葉を換えると「非日常の享受」であり、非日常の享受には見るもの、聞くもの、食べるもの、香りや触った感じなど、五感を通じた何かしらの感受が必要です。その感受が日常の忘却を誘(いざな)うとともに、気付きや思慮を喚起し、結果的に心身のリフレッシュに繋がるように思います。心身のリフレッシュはとても大切なことですので、私も旅に出たいところですが、残念ながら行けずじまいです。そこで私が求めているのが「本」です。読書を通じ、日常における仮想の非日常を享受している次第です。(五感すべてが想像ですが。笑)

もっとも日常における非日常の享受は、本以外にも多くあります。映画や絵画、演劇などの鑑賞機会もそうでしょうし、各種スポーツの観戦機会もそうだろうと思います。そして美郷町がこれまで学友館で開催してきた各種企画展も、そのひとつの機会です。
その今年第一弾が、5月29日(土)からスタートします。連携協定企業ヨネックス(株)の特別協力で実現する企画展、「バドミントンの世界展~用具と人とその歴史~」です。なかなか旅に行けない状況の中、日常における非日常の機会を求め、是非ご来場ください。もちろん会場のコロナ対策には細心の注意を払います。

そしてこの企画展が、7月に開催される東京2020オリンピックへの期待感に羽球(うきゅう)・・・でなくて、波及することを心から願っております。

(広報美郷 令和3年5月号より)

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